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観戦記 9/24(土)本戦T準々決勝 メルモンは情弱 vs ものぐさな木曜日




ここまで順調に勝ち進み、本局に勝てばpeer将棋部初の決勝進出となるメルモンは情弱チーム。
しかしながらチームメンバーの4名はそれぞれ最悪のコンディションで準決勝を迎えることとなった。
季節外れのインフル発症のtr、謎の回線不通でネカフェ難民のみるふぃ、車上荒らし被害の傷が癒えない半袖、ただ一人相手研究を続け摩耗するよかおじ。
本局は、メルモンチームの4将を務める半袖氏による自戦記で準決勝の対局を振り返っていこう。

90手目、△5七桂成。
これは大変なことになった、と思った。

相手の準決勝オーダーの合計レートは5000前半。
準決勝に勝ち上がっているチームの中では圧倒的に低い。
よかおじが事前にskypeで相手メンバーの気になる情報をいろいろ報告してくれてはいたが、まーそれでもR5000台っしょ、とそこまで不安視はしていなかったのが正直なところだ。
ところがふたを開けてみれば…
trさん相手にノータイムで鋭い手を繰り出すR900の2将。
みるふぃさん相手にガンガン踏み込んでくるR1500の3将。
やべーぞこのチーム。どうすんだこれ。
頭金の素振りをする暇もなく、4将の私の番になってしまった。

作戦会議の控室に入る。
みるふぃさん推奨の91手目は▲2七飛。
眠っていた飛車を、攻めに使うというよりは守りに利かせる手で、△6七成桂には▲同飛と取って粘りに行く方針だ。

チームメンバーに高段の方がいるのは本当に心強い。
私は今回4将なのでそこまで直接的な指導を受けているわけではないんだけど、練習将棋でよかおじやtrさんに角換わり左美濃の細かい変化をものすごく丁寧に解説しているみるふぃさんを見ていると、あぁ、私はなんて贅沢な時間を過ごしているんだろうか、と思ってしまうのだ。 (居飛車党にはなりませんけど)。

作戦会議の時間は3分しかない。
すべての変化を追えるわけではなく、疑問に思った手の中から重要と思われる手を取捨選択する必要がある。
私は▲2七飛以下の自玉を攻められる変化をそこまで気にしないまま、相手玉に迫る手を3分の中で追ってしまった。
手番が回ってくれば▲7五桂。
△7四銀と逃げてきたら桂馬がくさびとして生きてくる。
△9二銀なら7四に駒を置いてプレッシャーをかける。
……結果的に私が問いただした相手玉を攻める変化は、実戦で一手も出てこなかったのであった。

私の▲2七飛に対し、相手は考慮時間十秒も使わずに△5六歩。

この手を見た瞬間、私はもうなんだか、あー控室での3分間を無駄に使ってしまったなー、という後悔の念だけが頭にグラグラきてしまって、もうだめだー、となってしまった。
というのもこの△5六歩自体は控室でtrさんが指摘していた手で、それに対してどう指しましょう?というのを潰さずウヤムヤにしたまま、この4将の対局場に来てしまったからだ。
残り28手も残っているこの局面で、こういう思考になってしまうのは本当によくない。
リレー将棋って棋力以上に気持ち勝負なところがある。
気持ちで負けると、将棋も本当に簡単に負けてしまうのだ。

まず▲1三馬という手が浮かんだ。
いろいろ考えてほかになにも思いつかず、結局この手を指したのだが、まー悪手である。
冷静に考えれば▲5八歩と角を取らせるのを急がせて、△6七成桂に▲同飛と取るのが控室の方針通りの手順だった。

▲1三馬に対する相手の応手は△3五歩。これもほぼノータイムだった。

当然、この手も一秒も読めていない。
馬筋を通す手に、馬筋を止めるなんでもない一手。読めないとおかしい。
でも読めないのである。
しかもノータイム。あーもうだめだー。ホントそんな感じでしたよ。
慌てて▲4七歩と飛車取りに歩を打つ。
コンピューター将棋で言うところの「水平線効果」的な、手数を稼ぐだけの何の意味もない手である。

このあたりでようやく相手が時間を使ってきたので、あぁ、このままではだめだ。立て直さなければ。と思い相手玉にチラチラ視線を向ける。
△3六龍の飛車取りに対し、えいやっと2二に飛車を成った。

相手玉は銀冠とは言え、まだ▲7五桂と打てる形。
桂馬が入ればまだまだワンチャンあるんじゃね?こちらの玉もすぐに詰むわけでもないし。
以下△6七成桂▲同金と進み、望みどおり「▲7五桂打」が手札に残る展開となった。

……ということで、以下私の手番では常に「桂馬」がクリックされた状態で手を進めることになったのであった。

後手の応手は△4七龍。2枚の金の両取り。
難しい手でもなんでもない。誰が見てもこう指す手である。

この次の手で、いわゆる「23コスモ」と呼ばれる手が指されたわけであるが、そこに至るまでの過程を、(振り返りたくはないけど)振り返ってみる。

まず前述のとおり、「持ち駒の桂馬」はクリックされた状態である。
クリミスフラグがビンビンである。

最初の15秒くらいで、桂か香を使って金の両取りを受ける手段がないものか?考えてみた。
当然のごとくそんな都合のよい手が残っているはずがない。
ということで次に、一方の金を守って他方の金を取られる間に体制を立て直せないか?考えた。

しかしながらどちらの金を取られるにしても取られ方が悪く、先手玉は窮地である。
この線もない。一体どうすれば……
この時点で残り30秒。やはり桂馬を打つしかないか?
▲7五桂以下、なんとか後手玉へ先に攻めを繰り出す手がないものかどうか?
(まあ無いのはわかっていたけど)ない。
この時点で残り10秒。
あーどうしよう。いやー、やっぱもう粘りに行くしかないよね。
龍を引いてワンチャン手が回ってくるのを待とうよ。
よかおじまで回して責任転嫁だ!(ひどい考え)

ということでマウスのカーソルは龍のいる盤面右上に伸びる。
クリックされたままの桂馬を残して……



そして、クリックされたマスは2二ではなく、2三であった。




このあとのことは、対局後の反省会でも発言したけど、本当に覚えていない。
「空、きれい……」状態である。
119手まで指して、あぁこれをよかおじに回してはいけないな、と思い直して投了ボタンを押したのであった。

翌朝、twitterのタイムラインで「相手チーム基準点違反で反則負け」の事実を知る。
基準点うんぬんの話は抜きにして、昨日の負け方が完全な力負けだったし、わたくし的には正直もうどっちでもよかよw的な感じだったのだけど。
でもそしたらすぐによかおじが決勝相手チーム「5回コールド」の個人情報をスッパ抜く書き込みをskypeチャットに連投しだしたので、あーこれは決勝もがんばんなきゃだめだぞ、と改めて思い直したのであった。

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